UDトーク

情報保障とは、人間の「知る権利」を保障するものです。特に聴覚障がい者は、音声によって提供される情報や会話を受け取りにくく、情報から疎外されることがあります。そのため、一般的に情報保障とは聴覚障がい者に対する手話通訳や要約筆記などのコミュニケーション支援を指して使われることが多い言葉です。

 

しかし、日常生活で音声情報を受け取りにくいのは聴覚障がい者だけではなく、高齢者や他国にルーツを持つ方、自閉症の方、こどもたちなど多岐にわたります。音声情報を手話に置き換えるだけではこぼれ落ちてしまう人がいるかもしれません。手話を知らなくても、音声情報を受け取るためにどのようなツールがあるかを模索した結果、当映画祭は今年度UDトークを導入することとなりました。UDトークを導入するメリットとしては、発信された情報が要約されずに音声情報と同じデータ量を受け取ることが出来るという点、必要な情報、必要ではない情報の選択を情報の受け手自身ができるという点にあります。またリアルタイムで情報を共有できるので、全ての人が同時に楽しむことができます。

UDトークは多言語翻訳に対応しています。(翻訳についての意味変換精度はGoogle翻訳程度だとお考え下さい。)

 

映画祭当日は、UDトークサービス(アプリ)によって「音声を文字に変換する」だけではなく、手作業での修正を入れて、タブレット及び会場へスクリーンへ表示します。

(ただし日本語外の言語については修正は入りません。ご了承ください。)


翻訳は以下の言語に対応しています。(androidアプリ版)

 

日本語・英語(北米)・英語(イギリス)・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・広東語・ドイツ語・フランス語(カナダ)・フランス語(フランス)・スペイン語・インドネシア語・タイ語・ロシア語・ウクライナ語・ベトナム語・ヘブライ語・ポルトガル語(ブラジル)・ポルトガル語(ポルトガル)・イタリア語・トルコ語・アラビア語・ヒンディー語・シンハラ語・モンゴル語・タガログ語・クメール語・セルビア語・ショナ語・ネパール語・フィンランド語・ノルウェー語・マレー語・ミャンマー語・ブルガリア語・ウズベク語


アプリ機能

音声認識エンジンAmiVoiceR(アミボイス)を使って、会話/スピーチをリアルタイムに文字化します。AmiVoiceは「日本語」「英語(北米)」「中国語(簡体字)」「韓国語」が使用できます。

日本語のみ音声認識の単語登録ができます。

多言語音声認識エンジンはApple社、Google社のもを採用しています。

QRコードをカメラで読み取ってアプリ同士を接続して会話のやり取りを行うことができます。

日中韓英語では高電社の「翻訳クラウド」、その他の言語は「Google翻訳」による多言語翻訳機能でリアルタイムに文字翻訳をすることができます。

音声合成機能で内容を読み上げることができます。

手書きでのやりとりができます。

キーボードでの入力(本体、Bluetooth)ができます。

アドオンを購入することでパソコン上で起動する連携アプリから入力したり様々な機能拡張をすることができます。

Apple WatchおよびApple Pencilに対応