「コロナ禍で、どうしたら活動を継続することができるか?」
これまで、さまざまな市民団体が生活を守るため、
そして豊かにするための活動を行ってきました。
しかし、市民活動が必要とされてきた背景は、
解決されないうちに、
新型コロナウィルスの感染拡大が続き、
各種イベントや、サポートが延期、
または中止になっていきました。
私たちながさき・愛の映画祭実行委員会も
今年度の映画祭を開催するか、
中止にするかの話し合いがありました。
しかし、実行委員全員から「なんとか続けたい」
そんな思いが集まり、
続けるための道を模索することにしました。
2021年度のテーマは「新世界へようこそ」
コロナ禍であったとしても、
みんなと楽しめるイベントを
みんなと作った記録を残しておきたいと思います。
映画祭の会議はすべてオンラインに切り替えたことで、スタッフの感染リスクを軽減することに。
しかし、実行委員会の中には、オンラインの会議に
抵抗がある方や、なじみのない方もいました。
まずは実行委員会の中で、誰もが参加しやすい環境を
創るために、ZOOM教室を開き、オンラインへの
疑問や抵抗感を軽減。みんなで会議に参加し、
意見を出し合える環境を整えました。
また、会議にもUDトークを導入し音声の字幕化も実施。
ここでも“みんな”の幅を広げる工夫をしています。
イベント参加者はもちろん
イベントのスタッフも会場を分散。
今回の映画祭のメイン会場スタッフは
配信に関る最低人数とし、
その他のイベントスタッフは
自宅や職場からの参加となりました。
「どこから参加しましたか?」
というアンケート結果では、
メイン会場参加:37%
自宅からの参加:58%
職場からの参加:5%
会場分散に成功し、
感染リスクの軽減につながりました。
こうした対策を通して
私達が実施したかったのは、
「こんな時だからこそ“ちがい”と出会える場を開くこと」
“ちがい”を楽しみ、互いを尊重するためには
カテゴリーではなく、
名前を持った個人と出会う事が大切だと
ながさき・愛の映画祭は考えています。
新型コロナウィルス感染症が広がるとともに、
同じ行動様式や、同じ考え方をしていることに
安心感を持つ人も増えてきました。
でも、ちがいを抱える他者への
不寛容な態度も目立つようになってきました。
そんな今だからこそ、この場を続けていきたかったのです。
これからもながさき・愛の映画祭は
どのような状況の中でも、
どうしたら継続できるかを
前向きに考え続けていきたいと思います。
いつかこんな映画祭がなくても
“ちがい”が尊重される社会が訪れる日まで。
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